日銀が飛び出す 通貨のサメ -- 機械と、狂人と、能無しが暴れ出す by デビッド・ストックマン 2014年11月2日

(訳者:以下はジム・シンクレアが11月2日に自身のブログに掲載した、デビッド・ストックマンの記事です。
デビッド・ストックマンはレーガン政権で米行政管理予算局(OMB)局長を務めました。)


The BOJ Jumps The Monetary Shark—–Now The Machines, Madmen And Morons Are Raging

by David Stockman • November 2, 2014

日銀が飛び出す 通貨のサメ -- 機械と、狂人と、能無しが暴れ出す

by デビッド・ストックマン 2014年11月2日

This is just plain sick. Hardly a day after the greatest central bank fraudster of all time, Maestro Greenspan, confessed that QE has not helped the main street economy and jobs, the lunatics at the BOJ flat-out jumped the monetary shark. Even then, the madman Kuroda pulled off his incendiary maneuver by a bare 5-4 vote. Apparently the dissenters——Messrs. Morimoto, Ishida, Sato and Kiuchi—-are only semi-mad.

これは本当に信じられないことです。史上最悪の中央銀行の詐欺師、マエストロ・グリーンスパンが’QE(量的緩和)で巷の経済は良くはならなかった、仕事は増えなかった’と認めた後、一日足らずで日銀のキチガイたちが金融のサメとして全力でジャンプしました。(グリーンスパンがQEが失敗に終わったと認めた直後)そんな時であっても、5対4の投票でギリギリ黒田氏は自身の扇動的な操作(バズーカ2)を通しました。反対したモリモト氏、イシダ氏、サトウ氏、キクチ氏は、明らかに半分狂っているだけだということです。(訳者:まだ正常な判断力がある、ということです)

Never mind that the BOJ will now escalate its bond purchase rate to $750 billion per year—-a figure so astonishingly large that it would amount to nearly $3 trillion per year if applied to a US scale GDP. And that comes on top of a central bank balance sheet which had previously exploded to nearly 50% of Japan’s national income or more than double the already mind-boggling US ratio of 25%.

「日銀は国債購入額を年間7500億ドルにまで今後引き上げますが、気にしなくていいですよ!」 --- 日本のGDPに対して年間7500億ドルというのは、アメリカのGDPに置き換えると3兆ドルにも昇る、信じられないほど膨大なものです。日銀のバランスシートはすでに(バズーカ1によって)国民所得の50%にまで激増しました。アメリカでのその割合は亜然としてしまう25%ですが、日本はその2倍以上です。今回の計画(バズーカ2)はその上に行われるのです。

In fact, this was just the beginning of a Ponzi scheme so vast that in a matter of seconds its ignited the Japanese stock averages by 5%. And here’s the reason: Japan Inc. is fixing to inject a massive bid into the stock market based on a monumental emission of central bank credit created out of thin air. So doing, it has generated the greatest front-running frenzy ever recorded.

この出資金詐欺があまりに壮大なため、始まったばかりなのにあっという間に日本の株式平均に火を付け、5%上げました。日本株式会社は、中央銀行が何もないところから作り出す信用(日本円)をとてつもない量、放出することで、株式市場にとてつもない高額で入札をしたということです。そうすることで史上最大の狂乱を生み出したのです。

The scheme is so insane that the surge of markets around the world in response to the BOJ’s announcement is proof positive that the mother of all central bank bubbles now envelopes the entire globe. Specifically, in order to go on a stock buying spree, Japan’s state pension fund (the GPIF) intends to dump massive amounts of Japanese government bonds (JCB’s). This will enable it to reduce its government bond holdings—built up over decades—– from about 60% to only 35% of its portfolio.

この仕組みがあまりにも狂っているため、日銀の発表に反応して世界中の市場が上がったということは、中央銀行バブルがそのうち世界中で始まるということの証です。株買い浮かれ騒ぎを継続させるために、日本の公的年金基金(年金積立金管理運用独立行政法人)は膨大な量の日本国債(JCB分)を売ることにしたそうです。そうするで何十年間で溜まっていた国債をポートフォリオの約60%から35%に減らすことが出来るそうです。


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(訳者)
1) JCB とは Japanese Convertible Bond の略なんだそうです。直訳すると、”日本の転換社債”になりますが、社債の話しじゃなくて国債の話だと思うので”日本転換国債”と訳すことにします。
2) 検索したらこんな記事がでてきました。GPIFの「株式50%」新運用計画は素人でも許されない無責任な代物である
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Needless to say, in an even quasi-honest capital market, the GPIF’s announced plan would unleash a relentless wave of selling and price decline. Yet, instead, the Japanese bond market soared on this dumping announcement because the JCBs are intended to tumble right into the maws of the BOJ’s endless bid. Charles Ponzi would have been truly envious!

当然、正直な市場であれば、年金積立金管理運用独立行政法人が発表した計画に反応して、国債は売られ、価格は低くなるはずです。しかし、日本国債はこの発表によって急騰したのです。なぜならJCBは日銀の終わりなき入札の大きく開いた口に転がり込むわけですから。(訳者:日銀が国債買うということ)チャールズ・ポンジ(歴史的に有名な大詐欺師)はあの世で本当に羨ましいと思って見ているでしょう。

Accordingly, the 10-year JGB is now trading at a microscopic 43 bps and the 5-year at a hardly recordable 11 bps. So, say again. The purpose of all this massive money printing is to drive the inflation rate to 2%. Nevertheless, Japanese government debt is heading deeper into the land of negative real returns because there are no rational buyers left in the market—-just the BOJ and some robots trading for a few bps of spread on the carry.

それに伴い、日本の10年国債は43bpsとほんの僅かなところで売買されており、5年国債は殆ど記録出来ない11bpsで売買されています。では再度言います。これらの膨大なお金の印刷の目的はインフレ率を2%上げることです。日本政府の負債は実質のリターンがマイナスになる方向へどんどん深みにはまっていっています。なぜならもう市場には論理的な買い手は残っていない---日銀と、ほんの僅かなbpsのスプレッドでキャリーを行っているコンピュータートレーディングだけしか残っていないからです。

Whether it attains its 2% inflation target or not, its is blindingly evident that the BOJ has destroyed every last vestige of honest price discovery in Japan’s vast bond market. Notwithstanding the massive hype of Abenomics, Japan’s real GDP is lower than it was in early 2013, while its trade accounts have continued to deteriorate and real wages have headed sharply south.

日本が2%のインフレに到達しようと、しまいと、日本国債の市場にごくわずかに残っていた正直な価格発見の仕組み(訳者:物がセリに出され、その物の価格を市場が決める仕組み)を、日銀が完全に潰してしまったことだけは明らかです。貿易会計は悪くなり、(量的緩和により)実質賃金は急激に下がり続ける中、アベノミクスの大々的な宣伝にも関わらず、日本の実質GDPは2013年の初めより低い水準です。

So there is no recovery whatsoever—-not even the faintest prospect that Japan can grow out if its massive debts. The latter now stands at a staggering 250% of GDP on the government account and upwards of 600% of GDP when the debts of business, households and the financial sectors are included. And on top of that there is Japan’s inexorable demographic bust—–a force which will shrink the labor force and squeeze even further its tepid growth of output as far as the eye can see.

なので回復など全く存在しないのです--国が抱える膨大な負債から、日本が成長を遂げるなどという希望など全く一切ありません。この梯子は、政府の負債だけを考慮すれば、GDPの250%の負債の上に現在立っています。しかし、民間企業、家庭、金融機関の負債を全て考慮すれば、GDPの600%以上の負債の上に現在梯子は立っています。そしてその上、日本の人口動態(訳者:高齢者の増加と、若い人が少ないこと)による避けようのない破綻がきます。労働人口は減少し、すでにぬるい日本の成長をより遅くさせます。

Stated differently, Japan is an old age colony which is heading for bankruptcy. It has virtually no prospect for measurable economic growth and a virtual certainty that taxes will keep rising —since notwithstanding the much lamented but unavoidable consumption tax increase last spring it is still borrowing 40 cents on every dollar it spends.

別の言い方をすれば、日本は破綻に向かっている高齢者の居留地であるということです。日本が目に見える経済成長を遂げる可能性はゼロであり、税金が上がり続けることは確実です--この春に消費税が引き上げられたにも関わらず、まだ日本は使う1ドルに対して40セントを借りています。

So 5-year JGBs yielding just 11 bps are an insult to rationality everywhere, and a warning that Japan’s financial system is a disaster waiting to happen. But even that is not the end of it. Having slashed its historic holdings of JCBs, the GPIF will now double it allocation to equities, raising its investment in domestic and international stocks to 24% each.

なので日本の5年国債の利回りがたったの11bpsであるということは、合理性に対する侮辱であり、日本の金融システムはこれから必ず災害と化すでしょう。しかしこれでもまだ終わりではないのです。年金積立金管理運用独立行政法人はJCB(日本転換国債)を売った後、株式に割り当てる資金を2倍にし、国内と国外で24%ずつ投資すると発表しました。

Stated differently, 50% of GPIF’s $1.8 trillion portfolio will flow into world stock markets. On top of that—the BOJ will pile on too—-tripling its annual purchase of ETFs and other equity securities. This is surely madness, but the point of the whole enterprise explains why the world economy is in such extreme danger. A Japanese market watcher caught the essence of it in his observation about the madman who runs the bank of Japan,

別の言い方をすれば、年金積立金管理運用独立行政法人の1.8兆ドルの内、50%が世界の株式市場に流れ込むということです---その上、日銀もです---ETFと株式の年間購入額を3倍に増やすと言っています。これは確実に狂気です、しかしこの日本全ての要点が、なぜ世界経済がこれほどの極めて危険な状態にあるのかを説明しています。日本人の市場関係者が、日銀のトップに立つ狂人について述べた内容がその本質を捉えています。

“Kuroda loves a surprise — Kuroda doesn’t care about common sense, all he cares about is meeting the price target,” said Naomi Muguruma, a Tokyo-based economist at Mitsubishi UFJ Morgan Stanley Securities Co., who correctly forecast more stimulus today.

「黒田氏は人々を驚かせるのが好きなんです--黒田氏は常識など気にしていません。彼が唯一考えているのは目標価格に到達することだけです。」と東京の三菱UFJモルガン・スタンリー証券のムグルマ・ナオミさんは言いました。彼女は本日の緩和発表を正しく予測していました。

That’s right. Its 2% on the CPI…..come hell or high water. There is not a smidgeon of evidence that 2% inflation is any better for the real growth of enterprise, labor hours supplied and economic productivity than is 1% or 3%. Its pure Keynesian mythology. Yet all the world’s central banks are beating a path toward the same mindless 2% inflation target that lies behind this morning’s outbreak of monetary madness in Japan.

そうです。CPIで2%・・・たとえ火の中水の中。国の本当の成長や、供給される労働時間や、経済生産性に対して、1%または3%より、2%がのインフレがより良いという証拠は微塵もありません。これは完全にケインズ神話です。しかし世界の全ての中央銀行は、今朝、すでに日本で勃発した金融の狂気の後に続く、愚かな2%のインフレ・ターゲットと同じ道を進んでいます。

Folks, look-out below. As George W. Bush said in another context…..this sucker is going down!

みなさん、用心して下さい。ジョージ・W・ブッシュが昔、別件で言ったように・・・このバカは自滅する!


jsmineset

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2014年はエンドゲームの年 by デビッド・ストックマン 2014年1月10日

以下は1月10日にジム・シンクレアが自身のブログで紹介していたデビッド・ストックマン氏のインタビュー記事です。

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2014 Is The Year Of The End Game

2014年はエンドゲームの年

本日、デビッド・ストックマン氏が「2014年はエンドゲームの年です」と警告しました。ストックマン氏は中央銀行がメジャーな市場に干渉し続けることがとてつもなく危険であるとも警告しました。私達はストックマン氏の警告をとても深刻に受け止めています。なぜなら、ストックマン氏は、前回の危機が起きていた1981年、レーガン大統領から行政管理予算局(OMB)の局長に任命された人物だからです。下記はストックマン氏のインタビューです。

EK:デビッド、中央銀行が市場を操作していることについて聞きたいんです。彼らはオフィスに巨大なトレードルームを持っていて、その中で、これらの市場を、聞こえの良い表現を使って「管理している」と言っています。で、この中央銀行がしていることと、銀行がLIBOR金利を操作していることと、何が違うんですか?
(訳者:昨年、ニュースになった銀行のLIBOR金利不正操作のことです。)

デビッド:何も違わないですよ。ただの価格操作です、シンプルですよ。これが、今日のシステム全体の問題の根本原因です。

中央銀行は「通貨の巨大な中央計画」と私が呼んでいることを行っているんです。市場の上昇局面でも下降局面でもカーブに対して金利をペグして固定させ、Russell2000のようにはっきりしたターゲット指数を設定することでリスクの高い資産に対して「プット」を入れ、経済成長を作り出し、資産効果を作り出そうとしている、、、これら全てのことは、さっきあなたが言ったことの一部です、、、資本主義の金融市場のど真ん中で、壮大なスケールで価格操作を行っているということです。
(訳者:日本で言えば、例えば「インフレターゲット2%を目指します!」って黒田総裁と安倍首相が言ってたヤツとかのことですね?)

そしてこれは本当に必要なことと真逆なことなんです。自由市場もなく、正直な金利もなく、本当の価格発見メカニズムがこれらの市場になければ、不均衡の波が襲い、バブルになる。今日のこの滅茶苦茶な経済にあるこれら全ての症状が出るのは当たり前なんです。(訳者:価格発見メカニズム(Proce Discovery)とは、物を市場にオークションに出して、市場に価格を決定させるプロセスのこと)

EK: じゃあ、なぜニューヨーク連邦準備銀行は、メジャーな市場を操作して、自分たちが世界一のヘッジファンドである必要があると思ってるんですかね?

デビッド:なぜなら、それが教義だからです。その教義とは、連邦公開市場委員会の中の12人の人達(だけ)が17兆ドルの国内経済を査定し、あと80兆ドルの世界経済を査定し、色々考えて、いくつかのターゲット指数を設定し、そして短期、中期、長期の金利を操作したり、ペグしたり、その上フォワード・ガイダンス(中央銀行が金融政策の先行きを明示する指針)や資産効果などを使って、システム全体を操作する、というものです。

EK: これからどんな危険が待ち構えていると思いますか?

デビッド: 何が危険かというと、これらの市場の全てが不安定であるということです。これらの市場の中で本当の需要と供給を反映しているものは一つもありません。キャッシュフロー、経済の見通し、など市場が自然に行う、本当の世界にある様々な事柄を反映している市場は一つもありません。

今日の市場は、中央銀行のメンバーが言っている言葉を纏めた、彼らの会議の議事録の内容に 反応して急上昇しています。これは本物の資本主義に基づいた金融市場の姿ではありません。これは資本とお金の市場の役割を完全に奪い取った詐欺中央銀行によって動かされている「悪の温床」システムです。

EK: 2014年はどうなっていくと思いますか?

デビッド:今年、2014年はエンドゲームの年です。パーティーは終わりです。

5年目に入ったガタガタの偽りの経済復活の中で、(偽の復活を)がぶ飲みしているウォール街の酔っ払い達がかき集められて掃き捨てられる時がすぐそこに来ています。数週間後、数ヵ月後にはこれが本当だと明らかになると思いますよ。その時、市場は乱暴に叩き起こされることになると思います。


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