あなたの暮らしは国によって破壊されているのです by ジム・ロジャーズ 2016年5月2日

ジム・ロジャーズ「私が最近売った株、買った債券」

PRESIDENT 2016年5月2日号

著者
ライター 原賀真紀子=インタビュー・構成 澁谷高晴=撮影

暴落した原油価格、そして日本でもついに導入されたマイナス金利……。米国の大統領選と日本の参院選を控え、混迷を続ける世界経済。いま、私たちの資産と人生を防衛するためにはどうすればよいのか、世界3大投資家の一人にインタビューした。

銀行預金より金庫を買う時代?

──欧州に続いて日本でもマイナス金利が導入されました。このような政策をどう評価しますか。


ジム・ロジャーズ氏
ついに日銀も万策が尽きて、自分たちも中身を理解していない実験を始めてしまいました。融資を促すのがねらいでしょうが、そのためには銀行もお金が必要です。マイナス金利が続けば一般の人々の預金にもコストがかかるようになるというのが論理的に導ける結論であり、実際に欧州ではそうなっています。お金を銀行に置いておくよりも、金庫を買うほうがいいかもしれない。

貯蓄に励み将来に投資してきた勤労階級を苦しめれば国は崩壊すると、歴史が証明しています。人々は幸福を実感できなくなり、社会は怒りに満ちていく。日本に先駆けてマイナス金利を採用した欧州の国々は、どこもうまくいっていない。米国でもゼロ金利政策が何年も続いていますが、なんのメリットもありません。ウォール街の一部は恩恵を享受したかもしれませんが、銀行でさえ苦境に立たされ、人員削減のニュースが毎月流れています。

──では日本の将来については、悲観的に見るべきでしょうか。

私は震災の直後から日本株を買い続けましたが、昨年の夏にすべて売却しました。最近、少し買い戻しましたけどね。円も下落すると思って2月下旬に全部売りました。アベノミクスは崩壊しています。わずか3、4年で円の価値を半減させた。自国通貨の価値を下げると短期的な効果が得られるので、政治家は即効薬としてこの政策を使いたがりますが、歴史上うまくいった例はない。借金大国はこれからも借金を続けるでしょう。自分たち以外に日本国債を買う人なんていないのに。人口が減り続ける一方で借金は増え、通貨は下落する。そのうえマイナス金利では、日本はどうやって生き残るのですか? インフレが進み、生活のコストが上がる。あなたの暮らしは国によって破壊されているのです。

私はこれから数年内に、世界は2008年のリーマンショックよりも悲惨な状況に陥ると予想しています。緊縮財政を標榜しておきながら、どの国も実行していない。特に日本は常軌を逸した景気刺激策を展開し、お先真っ暗です。安倍首相には「辞任しなさい。それが無理なら、無駄遣いはやめて借金を減らし、減税を行い、紙幣の印刷機を破壊しなさい」と助言したい。

──米国大統領選が迫っていますが、2強のクリントン氏とトランプ氏のどちらがふさわしいと思いますか。

私は必ず投票には行きますが、これまで大統領選を制した候補に投票したことは一度もなく、それを誇りに思っています。

クリントン元大統領はあちこちで戦争を始め、あらゆるものにお金を使った。妻のヒラリー氏も同じことをするでしょう。

トランプ氏は貿易バトルを始めるつもりで、そうなると企業の倒産と本物の戦争を招く。1929年に起こった世界恐慌をはじめ、歴史を紐解けばそれは明らかです。人々が経済的に困っているときに、白馬にまたがった人物が現れて「私があなたがたを救う。悪いのは外国人だ」と言って扇動するのは世の常です。しかし、保護貿易政策に走ったり移民を制限したりすれば状況は悪化し、戦争につながる。つまり、トランプ氏が大統領になると、米国はより早い時期に崖から転落します。

日本も夏に選挙を控えていますね。皆さんも“抗議する候補者”に投票すべきですよ。そうしなければ、日本の問題はなにひとつ解決しません。

──急落した原油について、OPEC(石油輸出国機構)とロシアが集まって話し合い、産油量を凍結する動きが加速しています。価格は近く底を打って反転するのでしょうか。

原油価格は今、“複雑な動きをする底値”にあると見ています。相場というのは通常、暴落したあとには一時的に反発し、再度下落して、以前のレベルが真の底値だったかどうかを試すものです。なにかを契機に相場が崩れて価格が乱高下し、底値を試す展開になり、真の底を打ったあとは1バレルあたり50ドル以上の価格に落ち着くでしょう。

世界のどの油田も埋蔵量が減少しているし、新たな油田も発見されていません。例外であるシェールオイルも、現在の価格では儲からない。1バレルあたり70ドルくらいまで上昇してもシェールオイルに関する懸念は払拭されないでしょう。奇跡の資源なんかではなかったことに、人々は気づいたのです。米国ではすでに50あまりのシェール企業が倒産したし、石油メジャーは巨額の投資をしたにもかかわらず、ポーランドなど欧州でのシェール資源開発から軒並み撤退した。たとえ豊富なシェール資源を見つけても適切な地質でなければ使い物にならないのです。原油価格はいずれ大幅に上昇すると思いますが、投資マネーがシェール企業に殺到することはないでしょう。1バレルあたり100ドルまで上がっても、一度やけどを負った投資家は警戒心を持っているはずです。

金相場はいずれバブルになる

──では、商品相場全体については、いかがでしょう。


過去1、2年で下落しましたが、私は楽観視しています。金融市場の混迷を払拭しうるような“恒久的に供給される商品”などというものは、まだ市場に出てきていませんからね。それに、今のように人為的につくられたマネーが株式市場に流入し続ければ、戦時と同様に人々は自衛のために金や穀物を買い求めるようになる。金相場はそのうちバブルになるでしょう。すでに日本でも最高値に近づいていますよね? 価値がなくなりませんから、資産防衛手段のひとつです。

同じ実物資産といっても、不動産で儲けるのは難しい。適切な土地を探し当てられる機会は、どの国でも少なくなっていますからね。北朝鮮なら勧めますが、それが嫌ならシベリアに農地を買うといいですよ。資源は豊富ですがロシア人が減っているので、安くて生産性の高い掘り出し物が見つかると思います。

──原油をはじめとした資源安はロシアを直撃しています。

嫌われ者を安く買えば儲かることを長年の経験から学んでいます。ロシア経済の基礎的条件はそれなりに強固だし、彼らは国の内外に大きな借金を抱えておらず、資源も豊富です。このインタビューが終わったら、5年ものなど短期のロシア国債をルーブル建てで買い増す予定です。短期でも利回りが高いし、ルーブルは最近下落しましたが、そろそろ底を打つでしょう。株も買い増すつもりです。私は肥料メーカーの株を持ち役員も務めていますが、この企業の株価は高水準を維持しています。ETF(上場信託投信)投資はより簡単にできますが、ロシアのETFは石油企業の株が多数を占めるので、その点は注意が必要でしょう。

日本には明るい未来がないのだから、たとえばロシアのウラジオストクへ移住してはどうでしょう。プーチン大統領が巨額の投資を行っていて、世界トップレベルの大学をつくり、欧州へ続く鉄道を再建し、橋を建設している。リゾート開発も進み、いずれ世界が注目するエキサイティングな場所になるでしょう。

見通しが明るい新興国とは

──中国市場も昨年から下落していますが、投資は続けられますか。

私は今、中国株を売ることも買うことも考えていません。株価は最高値から70%ほど下落し、さらに下がる可能性もあります。それでも、私が中国に投資し続ける理由のひとつは、彼らが大気汚染の対策に大金を投じていることです。この分野に投資していれば間違いない。ヘルスケアもさらに需要が高まり、改善が進むでしょう。鉄道も有望株です。これらの分野は発展し続けると思うので投資しています。

他の新興国について言えば、ベトナムはいいですね。イラン、ナイジェリア、コロンビアも国の変革が進んでいますから、これからよくなるでしょう。私は4月にコロンビアを訪問し、同国最大のマリファナ生産者になると思われる企業の幹部と会う予定です。世界ではマリファナを合法化する動きが進んでおり、国連もこれを後押しする研究結果を近々発表しますので、新たな一大産業に成長しつつある。コロンビアの気候はマリファナ栽培に適しており、なんといっても長年非合法に麻薬を栽培してきた歴史がありますから、世界有数の産地になるでしょう。


ジム・ロジャーズ氏の最新刊『世界的な大富豪が人生で大切にしてきたこと60』(プレジデント社)
──為替投資については、どのようなスタンスですか。

現在、私は米ドルをもっとも多く保有しています。安定した通貨ですからね。ただし金融不安が高まると、人々は安全な避難場所を求めるようになる。すでに米ドルを買う動きが加速しているので心配になってきたところです。今後の展開として、ドルはいったん下落し、金融市場の悪化に伴ってさかんに買われるようになり、価格が高騰すると予測しています。ほかには人民元とルーブルを持っています。

何にせよ、日本の皆さんも国外に資産を持つべきです。あなたの財布の中にある千円札の価値は、市場では下がっているんですよ。


Jim Rogers
1942年米国生まれ。イェール大学卒後、オックスフォード大学ベリオールカレッジ修了。ジョージ・ソロスと国際投資会社クォンタムファンドを共同設立。最新刊に『世界的な大富豪が人生で大切にしてきたこと60』(プレジデント社刊)。

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ジム・ロジャーズ氏「中央銀行はパニック状態」

ジム・ロジャーズ氏「中央銀行はパニック状態」

リーマンショックよりもっとひどい時代がやってくる
武田 安恵

2016年2月15日(月)

 2016年2月12日、1年4カ月ぶりに日経平均株価が1万5000円を割れ、為替相場では1ドル110円をつけるなど、急速に円高が進行している。世界的に続く金融市場の混乱を受けて、米FRB(連邦準備理事会)が追加利上げのペースを遅らせることを示唆するなど、これまで堅調と見られていた米国経済の先行きに不透明感が高まり、混乱が一層加速した模様だ。
 中国経済の減速懸念とそれに伴う資源価格の下落は、これまでプラス成長を見込んでいた先進諸国の実体経済を「負の連鎖」に引き込もうとしている。不透明感が強まる世界の金融市場は、実体経済にどれだけ影響を及ぼすのか。投資家は今後どう動くべきなのか。日経ビジネスはシンガポール在住の米著名投資家、ジム・ロジャーズ氏に電話で緊急取材。ロジャーズ氏は大荒れの世界経済に対し「世界の中央銀行は市場をコントロールできなくなっている」と話す。(聞き手は武田安恵)
今年に入って日本では日本銀行(日銀)がマイナス金利の導入を発表するなど、一層の金融緩和に踏み切っています。


ジム・ロジャーズ氏
1942年米国メリーランド州生まれ。70年代に、米投資家ジョージ・ソロスと共に国際投資会社を設立し、 10年間の間に得たリターンは3000%以上だった。その後、わずか37歳でファンドマネジャーを引退し、世界一周の旅に出、「冒険投資家」の異名をもつ。コモディティー価格の上昇、中国の経済成長をいち早く予見した。2007年に米ニューヨークの自宅を売却し、家族でシンガポールに移住。2人の子供は流暢な中国語を話す。(写真:的野 弘路、以下同)

ジム・ロジャーズ氏(以下ロジャーズ):マイナス金利はこれまでECB(欧州中央銀行)で導入の実績があるけれど、その後ECBが金融市場をよい方向にコントロールできているとは思わないね。

 ミスター黒田は、日本以外での実績も見込んで導入に踏み切ったのだろうけれど、私はこれが日本経済、そして世界経済にとってもプラスになることは何1つないと思っている。時間の無駄だよ。混乱を一時的に回避する手段にはなるかもしれないけれど、根本的な解決にはなっていない。

 マイナス金利の導入を決定して以降、日本の債券も株も、非常に値動きが荒くなっている。だがこれは日本に限ったことではない。世界中で起こっていることだ。私は世界中でこの混乱状態がもう2~3年は続くだろうと見ている。どの国の株式に対しても、私は楽観的ではない。

世界経済の混乱の発端は、中国経済の減速と見られていますが。

ロジャーズ:中国のせい? 私はそうは思っていない。中国だって混乱で苦しんでいる国の1つだ。今回の騒動の諸悪の根源はすべてワシントンにある。米国はここ数年、大量の紙幣を刷り、金利を歴史的にこれまでなかった水準にまで引き下げた。

「中国だって被害者だ」

 人々は貯金しても金利がつかないから、いろんな所に投資するようになった。将来に備えて蓄えようと人々がお金を預けた年金や保険の運用担当者も皆、世界中の株や債券、不動産に投資した。これが何を意味するのか。確かに資産価格は上昇するだろうよ。でも、結果的に国の債務が増えるだけで、実体は何も残らなかったのだ。

 そして今、米国は資金を引き揚げようとしている。金利を上げることによってね。これまでやってきたことのツケが今、大きな混乱となって世界を襲っているのだ。中国だって被害者なのだよ。

しかし、中国政府の過去の景気対策が中国企業の過剰投資を生み、中国の債務を増やした側面もあります。本当に中国が原因ではないのでしょうか。


ロジャーズ:2008年のリーマンショックの際、確かに中国政府は大量の資金を使って企業の救済に動いた。景気対策の資金がバブルを生み、ツケを残したとの見方があるが、米国がこれまでに発行した国債の量と比べれば、低い水準だ。それに中国には蓄えがある。個人の貯蓄率は依然、高いレベルを保っている。米国の個人とは違う。

 確かに中国株は去年急落したけれども、長期的に見れば、経済成長に多少のアップダウンは付きものだ。一本調子で成長する国なんてないからね。中国経済の減速を世界経済の混乱の要因とする見方には、賛成できない。

「調整局面はだらだらと2年は続く」

 中国だって世界中の国と貿易している。世界経済が減速しているのだから、中国だって影響を受けざるを得ないだろう。

 米国が金利を上げれば、大量の投資資金が引き揚げられる。中国経済にとってダメージにならないわけがない。

世界の中央銀行は今後どのようにして混乱を収めていくのでしょうか。

ロジャーズ:大量に紙幣を刷り、金利を引き下げ、資産を買い入れ、マイナス金利も導入した。世界の中央銀行は今、パニックになってあらゆる策を講じている。でも効かない。

 躍起になればなるほどマーケットは荒れる。低金利だった時間が長ければ長いほど、そこから脱出するための時間も長くかかる。この調整局面はもうしばらく数年はだらだらと続くだろう。少なくとも2年はかかる、いやもっとかかるかもしれない。

 日本がいい例だ。低迷する日本経済を救済すべく、日銀は金利をゼロにした。銀行や会社を潰さないようにね。でも、それは現実から目を背けることにしかならなかった。金融政策によって作り出された人工的な市場は、結果的に問題を先送りしてきただけだ。

ずいぶんと悲観的なシナリオをお持ちですね。

ロジャーズ:「悲観的」なんて言わないでくれよ。私はリアリストだ。現実を直視し、今起こっていることを話しているだけだ。もう一度言っておくが、これは始まりに過ぎない。

 日本はもう景気後退期に差しさしかかっている。すでに調整は始まっているのだ。2008年のリーマンショックの時より深刻な状況になるかもしれない。債務は当時より膨らんでいるのだから。

一方で、原油価格の下落が続いています。


ロジャーズ:原油価格は今年中に悪材料が出尽くして底をつけ、今後3~4年かけてまた上昇すると見ている。

 今、価格下落でどこの石油会社も石油の採掘をストップしている。供給が抑えられているから、いずれ原油は不足してくるはずだ。だから価格は上がる。

こうした局面で、投資家はどう動くべきなのでしょうか。

ロジャーズ:私は今、何も動いていない。どの国の株式も債券も危険すぎる。短期トレーダーでない限り、手を出してはだめだ。

「日本はもう売り時」

 通貨に関しては米ドル、日本円、人民元を保有しているが、日本円はもう売り時と考えていて、来週には売ってしまおうと思っている。だいぶ円高に動いたからね。

 ただ、前々からの持論だが、農業関連の資産に投資するのは有効だと思っている。安全資産と言われている金は、最近また価格が上がり始めているが、価格が1トロイオンス1000ドルを下回らなければ投資する価値はないと思っている。

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ハッピー・ロジャーズがインタビュー



カワイイですね~~ ^^
この調子だと将来はジャーナリストですね。
お父さんからもっと突っ込んだ話し聞き出せば、アクセス数上がると思いますよ。

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ジム・ロジャーズが語る「今から日本で起きる悲劇」

金融サイクルで判明! ジム・ロジャーズが語る「今から日本で起きる悲劇」

PRESIDENT 2015年1月12日号

「安倍首相は日本を破綻させた人物として歴史に名を残す」とまで言い切るのは、著名投資家のジム・ロジャーズ氏。その根拠は繰り返される金融の「歴史」にある。

2~4年以内にバブルが起こる

──アベノミクスをどのように評価していますか?

【ジム・ロジャーズ】安倍晋三首相は最後に放った矢が自分の背中に突き刺さって命取りとなり、日本を破綻させた人物として歴史に名を残すことになるでしょう。自国通貨の価値を下げるなんて、狂気の沙汰としか思えません。円はここ数年で45~50%も下落していますが、これは先進国の通貨の動きとしては異常です。このようなことが起きると国家は崩壊し、時には戦争に発展します。

これまで英国、ドイツ、フランス、イタリア、アルゼンチン、エクアドル、ジンバブエなど多くの国がこの手法を試みましたが、成功例は皆無です。米国は2度も失敗しました。

一度目はアメリカ独立革命のとき、大陸会議が「コンチネンタル」という紙幣を発行したのですが、暴落して紙屑同然になった。ところが、南北戦争で同じ過ちが繰り返されます。財政難に陥った南部連合は紙幣を大量に刷りますが、ひどいインフレが起きました。救済策として綿花で保障しようとしましたが、大戦に勝利した北軍兵に綿花を焼き払われてしまう。北軍も、やはり同じ失敗をしています。いわゆる「グリーンバック」という裏が緑色の紙幣を大量に発行しましたが、価値が大幅に下がってしまった。

──2014年10月31日、日銀の黒田東彦総裁は追加金融緩和策を決定しました。これを評価する声もありますが。

【ジム・ロジャーズ】短期的には株が上がりますから、投資家にとっては喜ばしいことです。私も日本株を持っていて、黒田総裁の発表直後にも買い足しました。底を打ったときと比べると、株価は倍になっています。今後3倍にまで上がるかもしれない。

安倍政権がバブルを起こそうとしているかどうかはわかりませんが、このままお金を刷り続けるのなら、潜在的には2~4年以内にバブルが起こりうる。しかし、インフレは国のためにならないことは歴史が証明しています。「少しくらいは大丈夫」とインフレを容認した結果、どの国も失敗しています。制御不能なほど勢いづいたインフレを止めるのは非常に難しい。

外国人、金融関係者、メディアが標的に

──インフレは社会にどのような影響をもたらしますか。

【ジム・ロジャーズ】政府はやがて年金をカットするなどの過酷な政策を実施せざるをえず、国民を苦しめることになります。歴史を紐解けば、インフレは生活費を上昇させ、真面目に働いて貯蓄に励む人たちの暮らしを破壊することは明らかです。

そして、彼らの怒りが高まると、深刻な社会不安を招きます。モラルが低下した人々は安易な解決策を求め、白馬に乗った女性が現れて「私があなたがたを救う。私に従ってください」と言ってくれるのを待つようになる。

真っ先に非難の矛先が向かうのは外国人です。「体臭がきつい。食べ物まで臭い」などと言われ始め、それが戦争へとつながっていく。次のターゲットは銀行で、悪の権化のように言われます。聖書には、激高したイエスがテーブルをひっくり返して神殿から両替商を追い出す場面が出てきます。いつの時代も、生活が悪化すると金融関係者は嫌われる。メディアも敵視され、「ろくでなしの記者たちが煽るから問題が発生した」と言われ、これが検閲につながるのです。インフレで苦しめられた国民がこの3者を責めるという図式は、いつの世にも当てはまります。

──日本が崩壊するシナリオが現実になるのを防ぐには、なにをすべきでしょうか。

【ジム・ロジャーズ】増税ではなく、減税です。財政支出も大幅に削減しなければダメです。日本は先進国のなかでも突出して借金を多く抱えています。しかも少子高齢化で人口は減少している。このような状況ですべきことは少子化対策か移民の受け入れですが、日本はそれもやろうとしない。

もし私が日本の若者だったら、外国語を習得して日本脱出に備えます。もしくは、カラシニコフ銃を手に立ち上がり、革命を起こそうとするかもしれません(笑)。

───簡単に国外へ脱出することのできない人々が実践できる自己防衛策はありますか。

【ジム・ロジャーズ】日本株と外貨を購入すべきです。私だったら米ドル、香港ドル、人民元を買います。そして海外に銀行口座を開設すること。個人も法人も、ある程度の資産を保険として海外で保有したほうがいい。

若い人は絶対に中国語を勉強すべきです。日本に骨を埋めるつもりなら、農地を買ってトラクターを運転できるようにもなってください。これからは農業の担い手が不足するので、食糧を生産できる人の将来は安泰です。かなりのお金儲けが期待できます。中国語の勉強と同じで、ライバルが少ないうちに始めれば、15年後に農家として大成功したあなたのもとに「ここで働かせてください」と言ってくる人が現れますよ。

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近い将来、韓国と北朝鮮は統一され、1つの朝鮮が存在することなるんですよ by ジム・ロジャーズ 2015年1月26日



(1:20-最後)

I:ジム、あなたは北朝鮮を次の投資先として素晴らしい、自分のお金を多くを北朝鮮に投資してもいい、と先日のインタビューで言っていました。

ジム:私はそんな大金は持っていませんがね。でも私が持っているお金全てを北朝鮮に投資したとしても構いませんよ。北朝鮮で起きていることは本当にエキサイティングですよ。今の北朝鮮は、1980年の中国や、2010年のミャンマーと同じです。北朝鮮は開国しています、とても早いスピードで開国しています。

I:あなたは最近北朝鮮に行かれたと思うのですが、どんな変化を目の当たりにしたんですか?

ジム:今、北朝鮮には13の自由貿易ゾーンが存在しています。今始まったばかりですが、国際マラソン大会(ピョンヤンマラソン)もしています。北朝鮮を自転車で巡るツアーもあります。もっ沢山の変化があります。インターネットも存在するし、携帯電話も。私は7年前にも北朝鮮に行きましたが、当時はこれらの単語を大声で口にすることさえ出来なかったんですよ。しかし現在ではこれらの物が北朝鮮に存在するのです。北朝鮮が開国してきているので、ロシア人が北朝鮮に押し寄せています。中国人も押し寄せています。私が先日北朝鮮に行った際には、中国人が北朝鮮に来れるように新しい橋が完成したばかりでしたよ。彼らはまた新しい橋を作らなくてはならないそうです。なぜなら、完成した橋はもうすでに(やってくる中国人で)いっぱいになっているからです。何千人もの人達が北朝鮮に商売をするために押し寄せているんです。残念ながら私はアメリカ人ですから、北朝鮮で商売をするのが難しいんですが、とにかく今は沢山のチャンスが存在しています。

I:今あなたが話したことは、共産主義から外れたこととなると思うんですが、北朝鮮にはまだ共産主義、或いは社会主義が存在していると思いますか?

ジム:北朝鮮は自分たちのことを共産主義者と呼んでいます。それは中国人が自分たちのことを共産主義者と呼んでいるのと同じですよ。中国人は「私達は共産主義者だ。私達の国は共産主義国だ」と毎日言っていますよ。しかし彼らは現在、世界一レベルの資本主義国の内の一つですよ。私の知り合いの中には「今の中国は世界で一番の資本主義国だ」という人達もいます。

I:では、1980年代に中国が開国したように、今の北朝鮮は開国してきていると?

ジム:はい、確実にそうです。2ヶ月ほど前に私は北朝鮮で市場に行きました。そこには個人で商売をしている人達のお店が何百もあり、何千人ものお客が来ていました。

I:北朝鮮で投資するのに良いセクターは何だと思いますか?

ジム:北朝鮮には物が何もないんです。あなたが得意なことなら何でもいいですよ。もしあなたがテーブルクロスを作るのが上手なら、テーブルクロスを作ればいいんですよ。電気、高速道路、とにかく彼らはとても遅れているんです。インターネットを手にしたのは最近です。携帯電話を手にしたのも最近です。何でもあなたが得意なことをすればいいんです。北朝鮮でレストランをチェーン展開したらいいんですよ、洋服のチェーン店をやってもいいですよ。彼らは全てを必要としているんです。過去60~70年間ずっと国内は大惨事でしたから。彼らは今は非常に貧しいんです。なので何でもあなたが得意に出来ること、それが彼らが必要としている物なんです。

I:では、韓国と北朝鮮が統一されたら、どれくらいの経済規模になると思いますか?

ジム:統一が行われれば、それは間違いなく世界で一番エキサイティングな国になります。その国は中国との国境で7千五百万の人口を持ち、北には豊富な天然資源があります。北には沢山の低賃金でしっかり働く労働者たちがいます。南には沢山の資本と、頭脳を持つ多くの人材、管理能力を持つ多くの人材が存在します。統一された朝鮮は信じられないくらいエキサイティングな国になりますよ。統一された朝鮮は日本人を追い抜きますよ。日本人は朝鮮統一を望んでいませんよ。彼らは自分たちが統一された朝鮮に競争で勝てないことを知っていますから。統一された後の朝鮮の経済規模がどれくらいになるかは分かりませんが、とにかく、今の2国を足したものよりずっと大きくなります。統一された朝鮮はとてもエキサイティングな場所になりますよ。

I:北朝鮮に投資する上で何か具体的な計画はお持ちですか?規制があるのは分かってますが。

ジム:アメリカ人が投資出来るものは2,3あります。そんなにないんですよ。私が今までした唯一のことは、北朝鮮の金貨と銀貨を買いました。なぜなら、この投資についてくるリスクはゴールドとシルバーの価格だけです。ゴールドとシルバーの価値はゴールドとシルバーの価格以下にはなりませんからね。私は北朝鮮は2,3年後には存在しないと思っています。そうなればこれらの金貨と銀貨はコレクターの間で人気が上がりますから。なぜなら北朝鮮は消滅したんですから。近い将来、(2国は統一され、)1つの朝鮮が存在することなるんですよ。その時にはこれらのコインの価値は上がります。北朝鮮は存在しなくなるんですから。

I:あなたが中国人投資家に「北朝鮮に投資しろ」と勧めていることを知っているのですが、それらの中国人投資家は何に投資したいと考えているのでしょう?どのように彼らを納得させてるんですか?

ジム:北朝鮮はラジンに新しい港を2つ作りました。地図を見れば分かるのですが、ラジンはアジアで最北にある港です。なのでそこで商品を列車に積めば、ちなみにロシアは最近ラジンまで線路を引きましたが、そうすれば船で荷物を送るより、パリやベルリンやローマまで2週間早く到着します。そしてラジンで商品を船に載せれば、商品をシンガポールまで送ることが出来ます。北朝鮮はラジンを輸送のハブにしようとしていて、今後実際にそうなりますよ。それだけではありません。北朝鮮には莫大な鉱物資源があります。1972年には北朝鮮は韓国よりリッチだったんです。なぜなら莫大な資源を持っていましたから。まだそれらの資源はありますよ。ただ共産主義者たちに国がボロボロにされてきただけです。なので、北朝鮮に行って鉱山をやればいいんですよ。シルバー、石炭、鉄鉱石、やれることは沢山ありますよ。北朝鮮の政府の人達と私は会いましたが、彼らは沢山の種類のインセンティブをオファーしてきましたよ。本当に沢山の種類のインセンティブです。

I:あとどれくらいで韓国と北朝鮮が完全に統一されると思いますか?

ジム:今年されてもおかしくないですが、実際に今年そうなるとは私は思いません。しかし確実に、今後2,3年で行われると思います。

I:ありがとうございました。

ジム:ありがとう。またいつか(インタビュー)やりましょう。

--(訳者)----

先日、TVで「何でも感情的に反応する韓国を見ていると破綻していると感じます。」とかなんとか上から目線で言ってる朝日新聞の論説員の人がいて、「いやいや、世界のどの国の人であっても、本当に財政破綻していて通貨を崩壊させているファイナンシャルIQがゼロの日本の人から『あなたの国は破綻してる』って言われたくないと思うよ。」と心の中で突っ込みました。なんで論説員までやっててこんなに物事見えてないの?と不思議に思いました。

ジムのこの興奮した話し方、、、ため息まじりで日本について話す時の様子と全く違っています。

このインタビューの内容ですが、なんで日本のメディアは一切報道しないんですかね?
シスコ・システムズやら、モルガン・スタンレーやらアメリカの大企業も北朝鮮のこの動きに注目してるのに、日本のメディアだけが気付いてないなんてことないと思うんですけど。

しかし中国も韓国も北朝鮮も、日本の周辺諸国はどんどんお金持ちになってゆく~~。。。羨ましい。。。
ちゃんとご近所さんたちと仲良くして、沢山日本の製品買ってもらえるようにしないとダメですね。

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自由: 賛成
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自然エネルギー: 賛成
本:  わら一本の革命

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