お金が経済危機を引き起こすってどういうこと? (2) by ピーター・シフ 

以下は2,3年前にロン・ポール主催の集まりでピーター・シフが行ったレクチャーです。
オーストリア学派の基本的な考え方を分かり易く説明しています。


(07:29→10:36)

で、もし沢山の貯蓄が存在すれば、金利が下がることになります。なぜなら供給が需要より大きいということですから。沢山の貯蓄が存在するということはどういう意味を持つんでしょうか?それは市場に対してどのような経済的シグナルを送っているということになるんでしょうか?

もし人々が沢山の貯蓄をしているとすれば、それは人々が現在消費するより、未来に消費することを選んでいるということになります。お金を貯めるということは消費を繰り延べているということです。あなたが貯めたドルの全てはいずれ使われることになります。ただ今日使わないだけです。(銀行に預けている間についた)金利とともに、明日使うだけです。なので貯蓄が沢山あり、金利が下がっているというシグナルを送るんです。そして消費が未来に繰り延べられているのだという認識の基に、経済が反応し投資が行われることになるんです。

あと、自由市場経済の中で人々が言うことに一つに、またこれも(ケインズをベースにした)従来の社会通念とは逆なんですが、物価は下がるものなんです。自由市場経済の中での自然な傾向は、デフレなんです。物価は下がるものなんです。

建国以来のアメリカの歴史では、物価はずっと下がり続けていたんです、中央銀行が設立されるまではね。私達のおじいさん、おばあさんは、彼らが子供だった頃どれだけ物が安かったか話をしますが、彼らの祖父母、またはその祖父母たちは全く逆のことを言うでしょう。彼らが子供だった頃、どれだけ物が高かったか、そして今どれだけ安いことか。

(訳者:アメリカの中央銀行は100年前(1913年)に設立されました。その設立について詳しく知りたい方は
マネーを生み出す怪物をお読みください。)

しかし政治家は「いや違う!インフレは良いことだ!通貨が価値を失うことは良いことだ!なぜならもし物価が上がらなければ経済が崩壊するからだ。」と私達に言います。そして人々が「物価が下がると惨事になる」と思い込むように仕向けます。しかし当然、それは真逆です。資本主義の中で価格の下落は恩恵です。物価の下落は給料の価値を上げ、貯蓄の価値を上げます。(訳者:同じ金額でより多くの物を買える=お金の購買力が上がる=お金の価値が上がる)

彼らは「物価が下がると誰も物を買わなくなる。より価格が下がるまで人々は待つようになるからだ。」と言いますが、それはバカバカしい話です。私達はみんな携帯電話を持っていますよね?ノートPCやプラズマテレビも持ってます。それらの価格は常に下がり続けています。でも価格が下がっているから人々がそれらを買わなくなるなんてことは起きてないですよ。それどころか、価格が下落することは、人々がそれらを買うことを後押ししています。

もし携帯電話が最初に売り出された頃ほど高かったら、この部屋に今いる人、誰も買えないでしょう。私達が携帯を買う理由は価格が下がってきたからです。(ケインズの)従来の社会通念とは全く逆です。価格の下落は需要を生み出すのです。

これは人々が貯蓄するまた別の理由になります。もしお金を貯めることで、お金の価値が上がるのであれば、未来により多くの物を買うことが出来るからです。それは金利が付いてきたからだけではなくて、お金の価値が上がったからです。

貯蓄が沢山あると金利が低くなり、貯蓄があまりないと金利が高くなる。
これの素晴らしいところは、例えば、貯蓄している人が少なくて、お金を借りたい人が多くいたとします。ということは、供給が非常に少なく、需要が多いということです。すると価格に何が起きるでしょう?価格が上がりますよね。金利が上がるということです。より高い金利は借金しようとする人々を阻むんです、だってより高くつくわけですから。そして人々を貯蓄に向かわせるんです。

最終的には、市場はこのようにして貯蓄と負債の間の均衡を保つんです。そして市場が金利を決定するんです。そして十分な財源を元に、投資が行われ、設備投資が行われるんです。


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