人生は銀行と建設会社のためにある?

(訳者)

以下の記事を書いた方は「サラリーマンが豊かになれない資本主義社会の仕組み」と書いているので、「資本主義だから豊かになれない」と思っていられるようです。しかし、オーストリア学派の人達は「現在の世界経済は偽りの資本主義だ。負債が世のなかを豊かにすると考えている負債主義だ。こんなものを資本主義と呼んで、資本主義に汚名を着せるな!」と言っています。

(じゃ、本当の資本主義ってナニ?と思った方はとりあえず、ピーターシフのインタビューをご覧下さい。もっと知りたかったらオーストリア学派の人達が書いた本などを読んでください。)

しかし記事の中身は「そうそう、まさにそう。」という内容だったので、ご紹介いたします。

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人生は銀行と建設会社のためにある?

 サラリーマンは誰のために働いているのかを考えると同時に、生涯収支を見てみましょう。ここでは分かりやすくするため、できるだけ数字を単純化しています。

 大卒・大学院卒の生涯収入は、およそ3億円と言われています(2009年時点で2億7580万円。22~60歳までの38年間、平均年収725万円で働いた場合)。

 所得税や住民税などの税金と、年金や健康保険などの社会保障費は生涯年収の2割、6000万円となります。一般的なサラリーマンが購入する家、もしくはマンションは4000万円、銀行に支払う金利負担が合計で2000万円。また、平均的な生命保険の額は2000万円と言われています。

 そうなると、3億円からそれらを差し引いた残りの1億6000万円で、22~80歳まで生活しないといけません(ここでは、年金収入と退職金は考慮に入れていません)。さらに子どもが2人いた場合、学費+養育費が1人2000万円(2人で4000万円)で、残りの生活費は1億2000万円になります。すると、夫婦で年間200万円強、月20万円弱に生活費を切り詰めても、まったくお金が残らないのです。

 生涯年収3億円のうち、ほぼ半分の1億6000万円が生活費と子どもの養育費で消えていきます。残りの1億4000万円は、税金と社会保障費、家、金利や保険に消えていくのです。

 つまり、私たちは必要最低限の生活費を除くと「公務員」と「建設会社」と「銀行員や保険マン」を食べさせるために、一生懸命働いていると言えます。

 私がこの事実に気付いたとき、釈然としない思いを抱いたのをよく覚えています。悲しいことに、苦労して購入したマイホームも木造一軒家は30年で建て替えが必要になり、鉄筋コンクリートのマンションでも47年で法定耐用年数が終わり、建て替えが必要になります。ローンが終わるころには、ほぼ無価値の資産となってしまうのです。この事実に気づいた私は「絶対に家は買わない」「保険は都民共済のみ」と決めました。家は賃貸で十分ですし、仮に4000万円を借金して自宅を買うくらいなら4000万円のアパートを買って人に貸し、その家賃収入の一部で同じようなマンションに住んだほうがいいのです。

 また、保険には高額な手数料が含まれているので、手数料が取られない共済を使ったほうが断然有利です。

 ちなみに、私には保険会社で保険商品の設計を行っている友人がいますが、彼らは100%、保険会社の保険に加入していません。みんな都民共済です。この事実が、保険の手数料の高さや暴利の仕組みのすべてを物語っています。



あなたが定年まで働き続けなければならない本当の理由

なぜ私たちは、このような不毛な人生を送らないといけないのでしょうか。答えはシンプルです。

 ひと言でいえば、国の政策だからです。「一億総中流」「所得倍増計画」は、「国民全員が中流階級を目指し、マイホームとマイカーを保有して豊かな生活を送ろう」という戦後、長期間続いてきた政策です。この政策は、バブル崩壊までの日本の高度成長期には有効に機能していました。日本経済が発展するには日本の企業が成長しないといけません。そのためには、売上が拡大し、利益も伸びていく必要があります。

 一方、サラリーマンの人生の中で最も高額な買い物はなんでしょうか? 想像がつくと思いますが「マイホーム」です。そのあとに「保険」と「マイカー」が続きます。企業が売上を拡大していくために効果的な方法は、高額なものを売ること。つまり、これらの商品を販売することです。

 もともとマイホームは、上流階級の人だけが保有できるものでした。なぜなら、庶民は高くて手が出なかったからです。ところが、そこに銀行と保険会社が登場します。銀行からお金を借りれば、お金のないサラリーマンでも高額な家でも買えます。お金を借りたサラリーマンは、一生懸命に会社で働き金利を払って、借金を返してくれます。

 万一、借金した本人が病気や事故などで亡くなっても「団体信用生命保険」という保険に入っていれば、保険でお金が戻ってきます。だから、銀行は安心してお金を貸すことができます。つまり、庶民がマイホームを購入するためには、銀行と保険会社はなくてはならない存在なのです。だから、政府は長い間「過剰」といわれるまでにこれらの業界を保護し、外資の参入も拒んできました。

 戦後から現在まで日本の経済活動を支えてきた建設業界や金融業界は、そのような仕組みで回っているのです。つまり、一般庶民は生活費や養育費以外は、一生懸命働いてもお金を国や建設会社、銀行、保険会社に吸い取られる仕組みができあがっているのです。

 「月々家賃を払うのはもったいない。同じ金額を払うのならマイホームを買ってローンを払ったほうがいい。マイホームは、ローンが終わると資産になる」といった言葉を鵜呑(うの)みにし、借金をしてマイホームを買うと、一生、建設会社や銀行、保険会社のために働く人生になってしまうのです。

 築30年の木造一軒家やマンションなど資産になりません。そんな30年もたった地元の実家は子どもも相続しません。結局、その子どもも新しいマイホームを買って、また一生、建設会社や銀行のために働く人生が続くのです。

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No title

負債主義ですが、いいこと言いますね。官僚と癒着した業者が作り出した極悪のシステム。国民から富をすい上げ寄生虫の如くぶら下がり続ける。これらが一掃されない限り、本当の資本主義とは言えませんね。

借金は何時の時代でも悪。個人や企業と同様で、ため込めば地獄、
返済できなければ破産し死にます。国が破産すればそこに住む国民が破産し地獄を巡りのフルコースを味わいますよ。この事を学校教育で徹底しない限り悲劇の歴史は繰り返されるのです。

元損保社員として言わせていただれば、営利企業で大蔵省の天下り
先に他なりません。
例えば震災後、急増してる地震保険を見ても、東京が半分焼ける火災旋風が発生した場合、損保会社保護の為、総損額の上限が国により三兆円に設定されてます。後は頭割りで支払われるのですが、何と保険料が保険金になってしまうと言う試算を社内で出してましたね。
なので私は外資の外貨建てで保険に入ってましたが、好く考えると
ドルもユーロも終わってるので全て後に全て解約しました。
今は全労済の火災保険、区役所の団体傷害保険、外資チャーティス系の自動車保険で、これはJAFのレッカー代を考慮するとお得です。掛け捨てのみ、生保も外資の掛け捨てだけです。
国民年金も支払拒否しましたよ。・・・笑。

銀行も同様なのです。連帯保証人制度も金貸し有利の悪法で先進国
として恥ずかしいですね。
金融機関では知らない人が損をし、知ってる人が得をする。こんなシステムを作ってしまった人々が被害者救済や弱者保護を言うと虫唾が走ってしまうのは私だけでしょうか?。

先日、銀座貴金属店にラージバーを売りに行ったのですが、盗品の取り調べ状態。保健証では自宅確認が取れないと買ってくれません。
そこには何としてもゴールドの所在を確認するぞと言う国の強い意志すら感じました。今の貴金属店は国の手先ですよ。
これは将来、ゴールド保有税や強制買取につながるなと思いましたよ。
ゴールドも決して万全とは言えませんね。無事に売り抜けるのは株より難しくなりましたね。結局、売らずにお持ち帰りです。投資型のゴールドコインにしたかったのですがね。





Re: No title

貴重な情報ですね。。。

> そこには何としてもゴールドの所在を確認するぞと言う国の強い意志すら感じました。今の貴金属店は国の手先ですよ。

去年の四月に法律改正されてます。
どこに貴金属があるのか国が完全に把握するためです。↓

http://austrianeconomics.blog.fc2.com/blog-entry-59.html
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