もしあなたが「ハイパーインフレなど、ジンバブエ以外で起きるわけない」と思っているなら、それはただ単にあなたが歴史を勉強していないというだけのことです by ジム・シンクレア 2008年~2009年頃

(訳者)下記はリーマンショック直後の2008年~2009年に撮られたビデオだと思います。



では次にあなた方からの質問を見ていきましょう。
人々は常にインフレとデフレについて議論しています。
それは本当のところは意味論的な議論です。

インフレとは、流動資産(お金)が作り出される、ということです。
これ以上でもなければ、これ以下でもありません。

物価インフレとは、それら全ての流動資産が作り出された結果であるということです。
これは明確であり、どんな場合であっても流動資産が作り出された場合には、避けようのないものです。

デフレとは、金融の道具が失敗に終わったということです。
あなたの周りを見渡してください。完全に破裂した金融の道具である店頭販売の金融派生商品。
これがデフレーションです。

大量のお金がすでに投入されましたが、これはこの先も投入され続けますよ。
一度この扉を開けてしまうと、もう閉めることは出来ないんです。
それは扉を閉めることがもたらす心理的な影響が多大であるためです。


モンティは20兆ドルあたりまでいくだろうと予測しています。私は大体17兆ドルくらいではないかと予測しています。どちらが正しいかは、(まだ)分かりません。しかし、店頭販売で売られた金融派生商品の額が莫大なものであるため、私達の予測は低めであると思います。

未だに、国際決済銀行は、SIV(長短金利差に着目して利鞘を稼ぐ特殊な形態の資産運用会社)を(それらの会社が抱えている商品の)満期時の価格で評価しているため、間違った報告をしています。しかし、それらの商品が満期を迎える頃にはどんな価格になっていると思いますか?ちゃんと支払われると思ってるんですか?

「満期時の価値」というのは、また別の評価の仕方を作り出すための飾った言葉です、そしてそれは間違った評価を導き出します。

価値というものは、物を今いくらで売れるか?ということです。

例えば、この私の家の価値とは、今現在売れる価格です。それ以上1セントの価値もありません。
これが評価というものです。

これがバランスシートに記載されなくてはなりません。
あなたが銀行にお金を預けていて、自分が安心したいからといって、都合良く作り出した評価額や、嘘をバランスシートに記載してはならないんです。真実は、それらの会社は傷付き破綻したまま歩いているということです。

ハイパーインフレは通貨の出来事です。通貨に対する信用が失われるということです。

一番最近の例は(ジンバブエの)ムガベ氏と、国に与える彼の影響力です。昨晩(ジンバブエについての)興味深いビデオを観ていたのですが、ロバート・ムガベ氏が行ったことは、そっくりそのまま現在、アメリカで行われていることです。

なので、もしあなたが「ハイパーインフレなど、ジンバブエ以外で起きるわけない」と思っているなら、それはただ単にあなたが歴史を勉強していないというだけのことです。そしてあなたは完全に間違っています。

私達が敷いたこの道の先でドルは崩壊するでしょう。腐った景気の中で拡大するインフレ傾向を考慮すると、ゴールドは1650ドルまで上がります。ドルが考慮するべき事柄から外れた時、アルフは正しいことになるでしょう。今のこの状況だと、ゴールドは3000~6000、10000ドルになる可能性があります。私はこれらの価格が不可能であるとは全く思いません。ゴールドをこれらの価格に押し上げる方法は正常な感覚を持つ人には信じられない方法です。しかし私は断言しますよ、これらの問題を私達にもたらす人達は正常な感覚など持っていません。彼らが興味あるのは、自分達の富だけです。

(訳者:このビデオが撮られた2008年~2009年頃にはゴールド価格は大体800ドル台でした。その後2000ドル近くまで上がり、その後、2011年からは、多くの方がご存知の通り、中央銀行の価格操作により現在の価格まで人工的に引き下げられています。)

インフレとデフレは2つの別の事柄です。そこで、あなたはどちらにフォーカスしていますか?
現実であるほうにフォーカスしなくてはなりません。

流動資産の拡大は、継続した物価の上昇を引き起こします。景気がどうであれ、流動資産が倍数単位で拡大するレベルまで行われます。ワイマール共和国と同じ環境、現在のジンバブエのようにハイパーインフレが起きた国全てにおいて、景気は考えられないほど最悪なものでした。

なので、目を覚ましなさい。そしてデフレの間違った定義に迎合するバカたちの書いた物を読むのをやめなさい。

通貨はより多くの物を買わないんです。
もしあなたがデフレ論者であれば、「通貨が全てを買う」と信じています。
定義を正しく理解しなさい。


(訳者: 「定義を正しく理解しなさい。」、、、日本の殆どの人が理解出来ないまま来てしまいました。全てがもう手遅れです。)

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No title

ゴールドは3000~6000、10000ドルになる可能性があります。→私、金貨を集めてますが、彼の言いたい事、好く解るんですよ。

現物とは恐ろしいもので、人気と希少性、そして本物の価値を有する事で、価格は爆発するんですよ。そして、それは持続性を持ち、インフレの時代では価格は青天井なのです。決してバブルなんかではないんですよ。

リーマン直後に生まれた新しい女神は、¥100,000程の価格が現在は450,000円~上は4,000,000円です。クレージーでバブルと思いきや、同様の世界恐慌時代の古い女神は現在、億を軽く超えます。

何が言いたいかと言うと、メタル、現物も同じ事が起きるのですよ。
今、店舗で売られてるゴールドの量では、一夜にして消える日が来るでしょう。そしてバター以上に品薄となり、価格だけが青天井となります。

なぜなら、恐慌、超リスクオフで通貨価値は激減、世界中の投資家はズタポロになりながら、唯一のパラダイス、現物に大挙して押しかけて来るのです。

なので、今の現物市場の規模など、犬小屋でティラノサウルスを飼うような事で、瞬時にパンクし終ります。シンクレアさんはこの事が言いたいのですよ。過去の歴史に偽りはありません。

私の回りにも居ますが、現物を買い漁っている富裕層、資産家の人々は皆、今のシステムが、もう終わる事を知っています。そして、儲ける事では無く、守り抜く事に必死な人達なのです。

その結果、彼らが生き残ってるのも歴史が教えてくれてます。

Re: No title

紙ゴールドを買っている人たちはどこかでシステムをまだ信用してるんでしょうね。
トコトン突き詰めて物事を考えて行動しないと、痛い目に遭うと思います。

リーマンショック後、JPモルガンチェースに預金をパクられたあの痛い経験も今ではいい授業料になったと思います。

No title

本当の投資家、資産家ほど、様々な投資に失敗し大損したり、トラブルで訴訟に発展したりと、普通の投資家より経験豊富で、大変な授業料を払ってますよ・・・笑。

なので、この人、パッと見は普通の量産型のおっさんなのに、代々の資産家で、おおらかで謙虚な人柄でバカと紙一重の思考を持っていますそれで、趣味や好きな事には物凄い情熱を注ぎこみ、大儲けと失敗を繰り返してるという感じですよ。

しかし、経験からか教訓からか、家柄かは解りませんが、リスクに対しても投資に対しても、ここ一番の場面に非常に強く正確な印象を持ちます。

本業で十分儲かって忙しいのか、短期のトレードは苦手で何度も痛い目に合ってるようですよ。元々、守りの投資が得意な感じがする人達です。

この人たちは量的緩和で浮れたりしていません。逆に、こんな事したら大変なことになってしまうと皆、危機感を持ってますよ。
彼らは本能的に破綻、崩壊が起こること理解してるのかも知れません。


■アベノミクスの異次元緩和は止められない

今回の総選挙は、結局「アベノミクス解散」ということになった。安倍晋三首相自らがそう言い、アベノミクスの是非を問うとしたので、これに沿って国民は投票するほかない。 
となると、自民党は圧勝するだろう。各メディアはさまざまな選挙予測を出しているが、いずれも自民党は議席を減らす、あるいは過半数割れまでありえるとしているが、そうはならないと思う。

なぜか? それは、アベノミクスは、始めた以上止められないからだ。第3の矢の構造改革は別として、いまの異次元緩和を止めたら、どうなるかは自明だ。1度打ったカンフル注射は、続けて打ち続けない限り、経済も財政も破綻してしまう。

それなのに、野党、とくに民主党は「大胆な金融緩和には市場環境を踏まえた柔軟な金融政策を」などと、意味不明なことを言っている。選挙の争点になったアベノミクスに反対せざるをえないのだろうが、なにをしていいのかわからないのは明白だ。

結局、現在の不況下では、もはや打つ手はない。だらだらと異次元緩和をやり続けていくしかない。つまり、アベノミクスというのは、日本経済と財政の延命策である。
本来、やってはならないことだったのに、やってしまった以上引き返せない。「出口なし」ということだ。

■異次元緩和には “裏目的”がある

アベノミクスが始まる前から、私はこのような金融政策には反対を表明する記事や本を書いてきた。いまもその立場は変わらない。ただし、一つだけ、これまで書かないできたことがある。

それは、アベノミクスがじつは政府・財務省の延命策で、日本の再生を阻止し、財政破綻を先送りするために仕組まれたものだということだ。つまり、アベノミクスは表向きの「デフレ脱却、インフレ誘導、景気回復」などとは正反対の“裏目的”を持っているということである。

どういうことかと言うと、もしアベノミクスが大成功して、景気が本格的に回復し、目標とした「物価上昇2%」と「名目成長率3%」が起こったらどうなるかを考えてみればいい。
当然だが、市中の資金需要が増して、長期金利は上昇する。すると、民間の金融機関は国債を買うのを止め、政府の国債の利払い費は増えて、財政はたちまち逼迫してしまうだろう。

これを防ぐために、日銀が行ったのが異次元緩和で、事実上の「財政ファイナンス」である。つまり、国債の金利を低く抑えることを目指したのだ。
そして、これを続けるためには、景気が回復しては困るのだ。だから、消費税など多くの税を増税して、景気回復にブレーキをかけたのである。

■増税は「景気を冷やす」ために必要な措置

そもそも景気回復のための時間稼ぎでやっている異次元緩和と、景気を冷やすのが確実な増税がセットであること自体がおかしい。
それなのに、増税をやったのは、「景気を冷やす」ためで、金利上昇を防ぐ意図があったと思うしかない。

だから、今回先送りされた「消費税10%」も、その目的にかなっていた。ところが先送りされてしまったので、次回は景気動向とは関係なく確実に実行されることになった。景気が悪かろうとやるのである。
ともかく、なにがなんでも金利が上がってはいけないのだ。

金利を低位に安定維持して、日本の財政を支えるという「金融抑制」は、じつは、アベノミクス以前からずっと行われてきた。
黒田バズーカ砲が登場する以前、白川総裁時代も、日銀はこの目的を持って金融政策をとり続けてきた。ゼロ金利政策である。異次元緩和はそれも利かなくなったので、さらに大胆にやっただけだ。

■日銀によって国債市場は機能しなくなった

ここでアベノミクスの異次元緩和以前と、以後を比較してみたい。はっきりしているのは、異次元緩和以降は、日銀の当座預金残高がどんどん積み上がっていることだ。これで、日銀は国債を買い増してきた。

[アベノミクス以前]
民間に資金需要がないため銀行に預金が積み上がる→銀行は投資先がないので国債を買う
[アベノミクス以後]
日銀が銀行から長期国債を中心に買い上げる→銀行はやはり資金需要がないので日銀の当座預金にブタ積みにする→日銀が当座預金を国債で運用する

こうして、発行される国債のほとんどが日銀に行ってしまい、事実上、国債市場が機能しなくなった。つまり、金利上昇のリスクは民間から日銀に移り、これで金利は低位安定した。つまり、この「金融抑圧」政策は、成功している。

■真の目的は増税して景気を回復させないこと

異次元緩和で金融抑圧が成功したので、政府は国債をさらに発行し、これまで以上のバラマキ財政政策を続けられることになった。財政破綻は先送りされたのである。
しかし、こんなうまい話がずっと続けられるはずがない。

前記したように、景気が回復し、民間の資金需要が旺盛になった仮定しよう。そうなれば、預金金利は上昇する。すると、銀行は日銀の当座預金を取り崩して、もっと金利の稼げる運用に切り替える。こうなると、金利の安い新発国債は売れなくなる。
当然だが、国債金利は上昇せざるを得ない。上昇したら、政府財政のやりくりが苦しくなる。
つまり、景気を回復させてはいけないのだ。

とはいえ、経済は生き物だから、本当に景気が回復したらどうなるだろうか?
おそらく、異次元緩和第3弾では、日銀は財政法で禁じられた「国債の直接買い入れ」に踏み込むだろう。これが、本当の「財政ファイナンス」だが、そうしないと国債を持つ金融機関は破綻の危機に直面し、預金取り付け騒ぎも起こるので、政府はこれをやるしかない。

というわけで、アベノミクスの“裏目的”は、増税とセットで景気を回復させないことである。

■行き着く先は政府による「債務不履行」

本来なら、景気が悪いなら減税をして、その間、政府機関の縮小、公務員のリストラ、福祉のカット、そして大胆な構造改革を行い、国民はその “痛み”に耐えて、経済の自律的回復を待つほかない。しかし、そのような政策は与党からも野党からも出てこない。

民主党は前回の政権奪取でそれをほんの少しやろうとしたが、腰砕けになり、政権を失った。そして、自民党はそれを逆手に取って、財政ファイナンスという金融詐欺で、国民を煙に巻いてきた。

いまや緊縮財政などと言い出したら選挙に勝てないので、与野党ともウソとわかっていても、「国民のため」と称して、本来行うべき政策を行なおうとしない。そのため、能天気な経済学者の言説がまかりとおる。
その結果、すべてが先送りされる。

菅義偉官房長官は、先日の会見で、消費増税先送りに対し「(安倍政権の)基本方針はデフレ脱却、日本経済再生が最優先だ」と述べ、それに「その中で二兎を追う政権であるということだ」と付け加えた。
しかし、経済成長(景気回復)で、財政危機を解決することは困難極まりなく、そうした例はほとんどない。

となると、緊縮財政をやらないのなら、現在行われているアベノミクスによる「金融抑圧」の先にあるものは、政府による「債務不履行」か「インフレによる債務の圧縮」しかない。いずれにせよ、政府債務は踏み倒され、国民生活は貧窮し、政府と財務省だけが生き延びる。

■選挙結果がどうなろうと財政膨張は続く

現在のところ、アベノミクスの金融抑制で、預金金利はほぼゼロで動かない。しかも、1年定期預金の金利から物価上昇率を引いた実質金利は、2013年半ばごろからマイナスに転じている。10年物国債の実質金利もマイナスになっている。

ということは、現金を銀行に預けていると、その価値は目減りしてしまう。預金すれば預金するほどソンをすることになる。ところが、銀行からの預金流出は起こっていない。国民は、忍耐強いというか、アベノミクスの正体がわからずに、痛みに耐えている。

したがって、この状態が続き、政府が景気回復を増税によって抑え続けられれば、財政破綻は先送りされる。異次元緩和は、あと5年でも10年でも続けられるかもしれない。
政府債務がGDP比で300%を超えても、日本の財政は大丈夫かもしれない。

しかし、人口減と高齢化で財政支出はさらに拡大を続けるので、増税だけでこれを乗り切るのは困難だ。そう考えると、このことを踏まえた長期的な政策をどの政党も持ち合わせていないのは、私たちにとって本当に不幸なことだ。
今回の選挙で、与党野党がどのような議席配分になろうと、日本のこの状況は変わらない。
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自由: 賛成
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本:  わら一本の革命

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