インド大パニック 「紙幣無効化」でキャッシュレス社会へ?

2016/12/09 10:00

インド大パニック 「紙幣無効化」でキャッシュレス社会へ?

インドのナレンドラ・モディ首相は11月8日、インドの通貨の86%が50日後に無効になると発表した。モディは最も流通している500ルピー(約816円)札と1,000ルピー(約1,632円)札を廃止し、2,000ルピー札を追加すると発表した。500ルピーは7.5ドルに相当する。

この発表を受け、インド中がパニックに陥り、銀行とATMには長い列ができた。

ミシガン大学教授のユエン・ユエン・アンは「国民は全く寝耳に水だったようだ。今回の一件はとてつもなく大掛かりかつ極端だ」と述べた。

インド財務省は500ルピー札と1,000ルピー札が金融犯罪や違法な薬物売買、ブラックマーケットの資金に使われていると述べている。インドでは贈賄は日常茶飯事で、抜本的な対策が待ち望まれていた。

「直近の世界腐敗バロメーターで中国とインドを比較すると、前年に賄賂を渡した人の割合は中国が9%だったのに対しインドは54%だった。中国の腐敗は政治のエリートに集中しているが、インドでは警察官が一般市民をゆするような小さな腐敗が広く浸透し、経済に悪影響を及ぼしている」(アン)

政府は通貨の大部分を無効化することで、これらの社会的、経済的病巣を取り除こうとしている。欧州中央銀行もかつて、不正使用対策として500ユーロ札を廃止した。しかしインドの経済や社会の現状はEUとは大きく違う。また、国民の現金貯蓄を一気に無効化することがもたらす痛みは相当なものだ。

ニューデリー在住の作家、モニシャンカー・プラサドは「今回の措置の社会的インパクトは、国民にとって地球が砕けるレベルだ」と語った。

デジタル決済普及への強攻策?

500ルピー札と1,000ルピー札は給料の支払いや不動産取引など、民衆経済に深く根付いている。銀行には新札への交換を求める人が列を作ったが、1日に交換できるのは約65ドル分まで。交換する際には新しい2,000ルピー(約30ドル)札を受け取ることが多いが、それで買い物をすると、今度はおつりをもらうことが非常に難しくなる。

街の商店は店頭に並べる商品を買えず、品切れも起きている。タクシーやリキシャのドライバー、床屋といったあらゆる職業の人が不便を強いられている。インド経済は現金中心の世界だ。銀行口座を持っているインド人は全体の60%しかいない。政府は今回の措置を契機に、より多くの人がデビットカードや電子決済を用いるようになり、税収が増えることを期待している。

「この動きはキャッシュレス経済に向かう創造的破壊とも見られる。1991年のインド経済自由化以来、最大の政策転換と言える」とプラサドは述べた。

(訳者: キャッシュレス社会へ世界中の政府が人々を追い込みにかかっていますが、インドでは首相が通貨全体の86%をに当たる高額紙幣を「4時間後に使えなくする。」と数週間前に発表し、いきなりこんなことになりました。通貨が紙切れになるって怖いことですが、やり方がアホすぎて、よけい怖いわ。)

にほんブログ村 経済ブログへ
にほんブログ村

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

阿部のバカもキャッシュレスで騒ぎそうですね。

何れはキャッシュレスになるでしょう。・・・・失敗するけどね。

そしたら物々交換でもしましょうか。・・・・笑。

Re: No title

> 何れはキャッシュレスになるでしょう。・・・・失敗するけどね。

まぁ、いずれは。世界中の政府がキャッシュレスに国民を強制的に追いやってますから。
でも日本は高齢化がすごいんで難しいだろうな、と思います。
お年寄りはデジタルについていけませんし。

こないだオーストラリアのcitiバンクがキャッシュの受付けを拒否したというニュースみましたが、そんなこと日本でやったら、老人が暴れだしますよ。

そういう意味では、高齢化社会でラッキー。

現金をなくすための戦争

bebetanさん、yutoさん

こんばんは。お久しぶりです。
日本では全くテレビ報道されないですが、インドはだいぶ混乱しているようですね。いち早く世界に先駆けてキャッシュレス社会への社会実験を試みているように思えます。

そのキャッシュレス騒ぎですが、実は今、
ジェームズ・リカーズ氏の
「金価格は6倍になる いますぐ金を買いなさい(THE NEW CASE FOR GOLD)」
の179ページから「現金をなくすための戦争」という章があり、
これがかなり参考になります。

(引用はじまり)

現金をなくして、みんなを強制的にオールデジタルのシステムに入れることは、マイナス金利への第一歩だ。
(中略)
現金をなくしたら、ベイルインや接収や口座凍結を強制的に実行することもたやすくする。預金者のカネを封じ込めるためには、アメリカ政府の命令を受ける少数のメガバンクにみんなを押し込むのが効果的だ。そうすれば舞台が整ったことになる。

(引用おわり)

私は、インドの銀行について全く知らないですが、きっと、日本と同様、少数のメガバンクにみんなが押し込まれている状況だと思われます。
インドを笑っていられません。これは、近い将来、日本を襲う状況でしょう。キャッシュレスの過程で、どれだけのお年寄りが迷惑をこうむるか…ぞっとします。
でも、お年寄りのほうが、今の若者よりよっぽど元気だし、時間もあるし、票田でもあるので、団体で暴れたり、座り込みしたり、「カネ返せ!」とムシロ旗を掲げてくれたほうがよいかもしれませんね。
警察や自衛隊だって、お年寄りをむりやり制圧して、流血の事態にさせるわけにもいきませんから。

それはともあれ、ジェームズ・リカーズ氏の本、かなりおすすめです。でも、邦題がよくないため、買うのが恥ずかしかったです…。(売るため、出版社がセンセーショナルなタイトルにして、勝手につけたんでしょう)
でも、内容は真面目で、オーストリア学派の方の書かれた本だな、と思いました。

邦題はほんっとにいつもバカみたいですよね。
この国の一般の人たちのレベルが現れます。

オーストリア学派のニュースサイトでは去年の夏の終わりくらいから、「テロとの戦い」を文字って「キャッシュとの戦い」って話が出て来るようになりました。最近では、その攻撃は激しさを増し、毎日のように記事があちこちで出ています。

日本語のサイトはないので、日本人が世界で起きていることを理解するための情報を得るには、ネットニュースだけでは不十分です。
オーストリア学派の人達が書いた本を読むことが必須です。

tomokoさんは大丈夫そうですね(^.^)

ほとんどの人達が何も知らずになんの備えもしてないので、この先大変な目に遇うんだろうなーと気の毒な気もしますが、無知なのはある程度、自己責任ですから、しゃーないか( TДT)って最近では思ってます。

これだけニュースでマイナス金利とか、量的緩和とか言われてるのに、その内容が何なのか自分で調べないって感覚が私には信じられません。怠惰であるか、知能が足りてないかのどちらかなんだと、最近思ってます。

仕方ないですね。
プロフィール

bebetan

Author:bebetan
UFO:  信じる
自由: 賛成
平和: 賛成
自然エネルギー: 賛成
本:  わら一本の革命

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスカウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR